以前にちらっとここでも書いたような気がしますが、トランスパーソナル心理学者の
中村雅彦氏の著書を二冊ほど読んでみました。
まずは「呪いの研究」。タイトルが怖すぎですね。
四国の拝み屋さんの社会に著者自ら入り込んで取材した実話をベースに書かれてあります。
のちに著者自らも神職の免許を取り、お祓い等の技術を会得し実際にお祓いを行った経験を持つ
心霊家として超心理学の内側からの視点と、大学で教鞭をとる心理学者として外側から
見た視点を織りまぜて書かれてあります。
出版は今から7年前の2003年と少し古いですが、
内容も四国の拝み屋業界の事情から始まり、新宗教の呪縛、霊的虐待、山林修行者・修験道等の
拝み屋のルーツ、憑霊信仰と差別等のフィールドワーク的な部分と
最近よく耳にするカルト・ニューエイジ系・精神世界等の新新宗教?特有の問題点である
ポジティブ・シンキングの霊的防衛と、
それら指導者の攻撃的霊性について心理学者の立場から述べられていき、そこでは
霊的能力が高くても人間関係等日常的な社会生活での関係性を築いていく能力が欠けていると
霊性が高いとは言えないと著者は書いています。
部分部分はかじり聞き程度はあっても
あらためてそのあたりのことを
詳しく文章として書かれているものは私は初めて読んだような気がします。
トランスパーソナル心理学の世界では超常現象や神秘体験は存在するという前提でいいですねw
オカルトの世界でよく出てくるあらゆる種類の神秘心霊現象について正面から客観的に書かれています。
生物の間での情報の共有・同期トランスコミュニケーションについて述べ、最後に
意識の次元においての個人個人から目には見えない意識のリンクが張られ、自覚のない状態でも
時空を超えた情報の送受信しているインターネットのようなネットワークと、
そこを通してのヒーリングや呪詛という表裏一体の心の力の存在の説明がされています。
私が見聞きしたことを照らし合わせながら読むと何となく意識のネットワークのような
ものは本当にあるのかもしれないと思います。
心の力について、金属素材の仕組みすらわからないのにちゃんと曲がるスプーン曲げや
放射性同位元素の原子が人の精神の力で変化した物理実験結果から
最終的に自分が出したい結果さえ念じていれば、その通りの結果をもたらすという
念力の「目標志向性」が説明されていた。
そのくだりを読んだ時、
自分でもどのようにすればその結果になれるのか見当もつかないお手上げ状態のまま
こうなればいいのにとちらっと一瞬だけ願ったところ、
そう来るのか!と自分でもまったく想像すらしなかった出来事が起こり、
結果的に願った通りになっていた偶然にしても出来過ぎなw経験を思い出したのだけれど
今から思うとあれは「目標志向性」がちょびっと働いたんだろうか・・ついオカ妄想が;^^
・・とまぁ私が書くと伝わらないかもしれませんが、
本の内容はこれだけではありませんというか、全然書き足りていません;^^
オカ系スピ系の世界の中でのジャンルも幅広く採りあげられていて
私の頭では上手くまとめられないくらい濃いです・・伝わらんな orz
これ一冊読めば、とりあえず最近のオカルトやニューエイジ系、(新)新宗教について
簡単な「まとめ」が出来るような気がしますし、かなり読み応えがあって面白かったです。
また、オカルトに興味はもっていても、確信が持てるような
実感、実体験がないために、ブレが生じても自力で気づいて修正するのが難しい
私のようなタイプにとっては参考になる本だと思います。
感想がやっぱり ただ「面白かった」で終わったな orz
あともう一冊は、あ、時間切れ、、次回です。