有閑堂

オカルト好きのブログ

サイコップ

先日読んだ「超心理学」の本の中で、サイコップ(CSICOP)のことが書かれてありました。

サイコップは、「超常現象とされるものの科学的研究のための委員会」として1976年に設立された団

で、無神論学者のポール・カーツ、プロの奇術師ジェームズ・ランディ、同じく奇術師のマーティンガ

ドナーが中心となって活動している団体で、科学に対して超常現象は危険だということで、超常現象

嘲笑する活動が主な活動内容でした。お疲れ様というか・・ヒマやなw


ジェームズ・ランディは超常現象特に超能力がトリックであるということを暴き出す外国のテレビ番組に

出ているのを見たことあるわw サイコップといえば、占星術をかじったことある人ならちらっと聞いたこと

あるゴークラン事件が有名です。サイコップ立ち上げでオカルト信望者との初戦を白星で飾るべく選んだ

ネタが、心理学者のミシェル・ゴークランが唱えた「火星効果」がでっちあげだと証明するということ。

火星効果というのは、人の出生図の中でAscやMCなどのアングルを中心としたゴークラン

が設定した箇所のセクターに火星が入ると、その人はスポーツ選手や軍人等の職業に就く傾向が強

いという説のこと。ゴークラン自身も最初占星術に対して否定的な結論を出すつもりで調べはじめた

のに、10年間の間にヨーロッパ中で約3万人の著名人・一般人の出生記録・親子関係とその後の人生

が成功・不成功だったかのデータを集めて分析した結果、懐疑論を懐疑する羽目になったという経緯が

あるんですが。余談ですが、あてくし火星効果の該当者です・・あれ?w

サイコップが意気揚々と調査をはじめたのはいいけれど、結果はなんとゴークランの説とあまり変わらな

かったという皮肉な結果に。思いっきり出鼻くじかれてるな。 

その後 サイコップは科学を掲げる割に感情的すぎる主義主張や都合のいいようにデータ改ざんしてい

る疑惑も持たれたりであまり評判はよくなかったようで。科学といえどもそれを扱うのは

人間だものってとこですかね;^^

ちなみにゴークランはこれが切欠なのか世間から叩かれまくりでせっかくのデータを破り捨てて自殺、、

その後アディーがゴークランのデータを元に自身の占星術研究に昇華していきました。

超常現象を科学的に解明するには調査する側の心理と機材・方法の発達成熟にもう少し時間がかかる

ような気がしますね。。


サイコップよりももっと昔、1882年にイギリスで設立された心霊現象研究教会(SPR)という非営利団

体がありました。SPRも心霊現象や超常現象の科学的研究を促進するための団体で、この年から

心理学というジャンルが誕生したとされています。そこでもいろいろな現象や超能力を調査し、偽者

がいればそのトリックをいていきました。やはり殆どはニセモノ能力者だったようですが、そんな砂の

真砂の中にもいくつかの本物が紛れ込んでいるというもので、中でも最も有名な人がアメリカ人女性の

レオノール・パイパー夫人です。

彼女は普通の主婦だったのですが、今でいうシッティング能力がずば抜けていて、SPRが10年ぐ

らいかけて彼女を追跡調査します。探偵を雇って夫人が外出時尾行させたり、パイパー夫人の

承諾の上、届いた手紙を全て開封して検閲して前もってリーディングする相手の情報を手に入れてない

か調べたり個人情報に煩い今の時代からすると考えられないことまでとことん調べたおしますw

覆面をさせて顔を見えなくした複数の人間をSPRが用意してパイパー夫人にシッティングセッショ

ンをさせたりしましたが、SPRが主催した計88回のセッション中、パイパー夫人の口から出てくる言葉

本人が後日知る事となる事実まで言い当てていたそうです。

パイパー夫人は無償で全ての調査に応じたのも余程自信があったから受けてたったんでしょう。

こうしてSPRはあらゆる調査をしましたが、トリックを用いた証拠が全くみつからず、パイパー夫人につい

ては本物と認める結論を出さざるを得ない結果となりました。オカルト信者からしたら天晴れGJw

詳しくはここに
その他オカルトと懐疑派の歴史もかかれていて面白かったです



私みたいなそもそもからしてテキトーでいい加減なオカルト信者からしたら、超常現象が科学的に本当

かかどうかなんてまぁどっちでもいんですけどね。夢があって面白ければいいやん。

過剰にどっぷり信じすぎるオカルト信者もあれだけど(おまいうw)、サイコップみたいな懐疑派の過激で

過剰な白黒つけたがりっぷりにはヒステリックなものすら感じられてこわいんですけど。

イタい奴でいいから放っておいてほしいわw