昔、あるラジオ番組・・というか、随分前にここにも少し書いたことのある
「誠のサイキック青年団(以下、サイキック)」という関西ローカルのラジオ番組があった。
熱心なリスナーではなかったけれど、毎年お盆の季節には
怪談ネタを話してくれるのが恒例だったので、その時期は欠かさず聴いていた。
ある年のお盆の時期に私は病院に入院していて、当然夜10時には病室は消灯就寝時間となる。
明かりがなくても小さいラジオだったら枕元に置いて、イヤホンで聴けば大丈夫かと
家族に頼んで小型ラジオを持ってきてもらった。
・・サイキックのお盆の怪談を聴くためとは家族は知る由もないw
そしてその日の深夜1時、放送が始まり、番組が進んでいきとうとう怪談のコーナーがはじまった。
暗い病室で一人ベッドの中で聴く怪談はいつもより怖い。
・・しかし、どんな話だったか今となっては皆目覚えていない、おひ。
番組はそのまま無事3時前ぐらいに終了した。
あー面白かったなーと思いながら、番組が終っても
オルゴールのBGMにのせて
「これで今日の番組は全て終了しました」といういつものアナウンスが流れるのを何となく待っていた。
すると、いつものアナウンスではなく、
「今日はお盆の特別番組として、これから怪談を始めます」
という女性の声がイヤホンから聞こえてきた。
え。。そんなことあったっけ??? もう3時やん、今から怪談するってどういうこと???
と予想外の特別番組にびっくりした。
今から考えたらそのまま聴いておけばよかったけれど、真夜中の真っ暗な病室でぽつんと一人、
得体の知れない怪談番組を聴くなんて心の準備がまったくできていなかった。
時間帯からして、そもそもこの番組は本当に放送しているのかすら怪しいと思うところもあり
もし実際には放送されていないものを聴いていたらと想像が膨らんでいき、
背筋がゾッとして慌ててラジオを消して、布団を被って必死に眠ろうとしたw
後日調べたわけではないので、あの日は本当に特別番組が放送されていたのかもしれないけれど、
さすがに病院で朝まで怪談は怖くて聴けへんわ
以上、オカじゃないけど怖かった話でしたw