有閑堂

オカルト好きのブログ

オーラの泉 中村中の回

今回のゲストはシンガーソングライターの中村中

中村中は他人とは違う自分に悩み、世の中の偏見と戦い続けた者として

先駆者である美輪明宏にずっと会いたかったらしい。

女手ひとつで自分を育ててくれたの母のことと歌がだぶるのでヨイトマケの歌が好きだと言っていた。


子供のころ街を歩いていて、歩くタイミングで街灯が消えていたという体験談を話すと

内に秘めた思いが強い人はエネルギーを飛ばしやすいんだと江原が説明し、

歌に込められた美や想念をエネルギーとして観客に伝えなければならない歌手には

必須能力だと美輪は付け加えた。


作詞作曲楽器すべて独学でマスターしたという中村が歌の世界に魅せられたきっかけは

研ナオコの「泣かせて」だったという。

悲しいことはどんなに化粧しても悲しいのです

というその歌の作詞をした小椋桂の詞の世界観に感動したと話していた。


中村が自分の性に違和感をはっきりと自覚したのは声変わりをした頃、あまりしゃべらないように

していたという。小学生の頃から違和感は感じてはいたものの、なにかいけないことを

しているのではないかと思いながらも

人を愛するのに何か足りないのではないかと悩んだ時期もあったらしい。

最初に恋の告白をしたのは小学校高学年・・というと美輪は「遅いわよ!私は4つか5つだった」。

失恋をするのは自分が同性愛者だからと思っている人が多いが、異性愛者だって同じように

失恋はする。えぇ、異性愛者ですが、無様な失恋しまくりでしたが何か?w


母に自分の性について相談はしなかったのかという国分の質問に中村は

一所懸命働いて自分を育ててくれていた母には心配や負担をかけたくないという思いから

相談できなかったが

今から振り返ってみると、そんなに遠慮しなくてもよかったのになと自分で思うと答えていた。


美輪は子供の頃から自分の性について、隠し立てする必要もないとは思っていたが、

中学の時、図書室で見つけたギリシャ神話の本の中に出てきた

太陽神アポロンとヒュアキントス(後にヒヤシンスの花になったと言われている)という

半神半人の青年と風の神ゼピュロスと三角関係の話を読み、そこから同性愛というのは

古代から存在していたことを知った時から卑下したり、コンプレックスに悩むことではないのだと

思ったと話していた。

心から問いかけると、たまたま目にしたり耳にしたりしたものから答えを得るという

シンクロにシティだったのかな。


江原は心と身体の不一致を「性同一障害」の「障害」という言葉に違和感を感じると言う。

「障害者」と呼ばれる人を作って、その人たちに手を差し伸べるという

上から見おろした感じの傲慢さが感じられる。

この世に無駄な人は一人もいない。障害ではなく個性で、いろんな個性の持つ人がいて

お互い助け合う、補い合うのは当然。みんな認め合うということが大切なのではないかと

言っていた。異性愛は病気ではないし、変態などと呼ぶのも失礼だと美輪が言うと、

皆さん変態ですもんねと中村・・ごもっとも。

世の中すべて多数決ではない。

現在に至るまで、

同性愛者だという偏見からいじめられたり自殺に追い込まれたりする人が数多くいた。

そんな人たちの事を慮らずに、単なる受け狙いの為に、あたしたちオカマは・・と卑下して

賤しめていう者がいる・・と ここで あの双子の兄弟のことを激しく非難する美輪。

美輪も揶揄されたりいじめらたりしたが、そういう事を言う連中は頭脳のレベルが低い証拠で、

逆に美輪が馬鹿にしていたらしい。偏見のないレベルが高い人たちは逆に可愛がってくれたという。


中村は不条理な扱いを受けても、自分の為に、好きな歌のことだけを考えるようにと

自分で自分をしつけてることによって人生を途中であきらめることなく

今まできたんだと話していた。


人をいじめる人は自分に自信のないことの裏返しで、自分に自信のある人は優しいと美輪が言うと、

国分は自分は前者だったと思うと話していたけど。



国分は自分は子供の頃は、「男のくせ」にと言ってしまうタイプだったと思うと言っていたが、

子供の頃だと、そんなに深く考えずに

単純にどう接したらいいのかわからないというのもあるかもしれない。


江原は男のくせにと言う人に男と女の定義を尋ねてみたい。男のくせにという人は

はっきりとした定義はわからないはずだと言う。


中村は大人になったら、自分の想いの表現もうまくなったし、

自分も周りの人たちも、個人個人の個性を尊重するようになったと言った。

大人になっていく中でそれなりにいろんな経験を経てみんな内面が成熟したんだと思う。

非難したのは みんなどうすればいいのかわからなかったからかもと思うと

今まで自分の非難してきた人を非難する気はないと中村。


生きることは無知を知に変えることなんだと思うと言ったのは江原。


中村は現在22歳だが・・そんなに若いとは全然わからなかった。20代後半かもう少し上くらいと

思ったくらいの落ち着きぶりにびっくり。江原は肉体の年齢と魂の年齢が違う。

今生でいろいろな経験をしたから大人びた考えを持つようになったのではなく、転生を何度も

繰り返してきた魂だからだと思う。それまでの魂の経験の蓄積から物事を感じ、判断することが

できる。

誰一人無駄に生まれてくる人はいない。誰もが祝福されている存在だ。

一番大切なのは、自分の役どころを受け入れて立ち向かって生きること。

まず、自分を受け入れてあげること。


中村は母親とくっついていたいがために生まれてきた。

幼い頃から母親を一人の人間として客観的に見ているはず。現世では母として感謝しているが、

魂のレベルでは友達のように寄り添って母を慰める存在で

親友の女友達同士として接しているはずだと江原が「夢物語」を話し始める。

二人は深い結びつきのあるソウルメイトということなのかな。


また、番組冒頭のスピリチュアルチェックで「好きなところは人間が好きなところ」だと

中村は答えていたが、その時、江原には「違います」と何度も中村の心の声が聞こえてきたという。

本当に人を好きになれない不信感を持っていると指摘して

さらに、自分で自分のことが嫌いだという心の声も聞こえたらしく、原罪意識が強い。

表に出たのは人の心を理解するため。氷が溶けるように心を溶かしていくためだと

説明していた。

また、人を空想の中で追いかけるのが楽しいだけで、現実に人とかかわるのは怖いはずと江原が

言うと、

人を好きになることから逃げられない自分が好きだということなのかもと中村は答えていた。

そういう葛藤があるから歌が生まれるんだと美輪。

音楽を通して無知を知に変えていくことが大切で、人とのかかわりに恐れをなくした時、

恋するのではなく、愛せるようになるし自由になれると江原はアドバイスしていた。


また、これからが正念場。今活躍しているがまだ本当に理解されてはいない。

理解を深めているとともにアーティストとして発揮していかなくてはいけない。

ここ最近 自由を失いつつあることの恐れが中村の中に芽生えてきていて、

社会の型に入れられてしまう恐れを感じている。

今後は自分との勝負になるが必ず脱却する時がくるからそれを心に留めて頑張ってほしいと

江原はエールを送っていた。


今回は「オーラな出来事」のコーナーはなしで、すべての時間を中村とのトークに割いていた。

テーマがテーマだっただけに、美輪の強い意向があったのかもしれない。