有閑堂

オカルト好きのブログ

うわさの人物

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ちょっと古く 2年前に出版された本です。

加門七海が超能力者や霊能者と呼ばれる人達にインタビューするという形式で書かれていて、

インタビューに出てくる人は一時期TVにもよく出ていた木村藤子

修験道第一人者の兄弟、ユタ、男子高校生のころからユタになった男性、エステティシャン、

会社経営をしている女性等々職業も違えば、そういった能力が発動するに至った経緯もまったく違う。

そして、見え方やそういった見えない世界に対しての捉え方も根本的なところは似ているけど

それぞれの職業的な立場からかスタンスは違い、

能力を前面に出す人と限られた人に対してのみ見せる人がいる。

やり取りを読んでいると突拍子もない通常だと ほんまかいなと思う内容が出てくるけれど

妙なリアル感があってスッと入ってくる。


中でも印象的だったのは、

精神世界という共通言語が通じる人達のいる世界でのみお金をもらい能力を発揮する人達は、

オタク集団(そうさ、オタクだよ。すまんw)の中の「セミプロ」で、

精神世界という共通言語が通じない懐疑論者も沢山いる人達の前やテレビの中ででも

表現ができ能力の結果をちゃんと出せる人が「プロ」の能力者なんだと能力者自身がそう

定義していた点にはちと厳しいかなとは思ったけれど、納得。

そういう定義だと当てはまるプロの数はぐっと少なくなるよね、きっと。


そして女性に霊能者が多い理由。

苦行は女性には基本的には必要ないからだという女性霊能者が語っていた説が興味深かった。

女性は一定以上にテンションを高める(ヒステリー状態ね)のが上手く

快感でしか能力を高められない。

だから行などで苦しい思いをしても上がるステイタスはない。

一方男性は女性のように一瞬でトランス状態に入るのがどちらかといえばヘタ。

だから男性は修験者のような行を経て大人になり顔つきがかわり

そしてトランス状態に入っていく人が多いという話が

前の方ページにあった修験者の男性のインタビューとリンクしていて面白かった。


俳優は霊的に憑依体質の人が多いと江原のTVでもよく言っていたけれど、

一見男っぽいイメージの男優は実は内面が女性っぽい人が多いと

いう話はあながちウソではないのかもしれないと思った。



その他本人達が語る不思議な話がちりばめられていてオカ好きには読み応えありw

「うわさの人物 神霊と生きる人々」は集英社から出ています。

そのうち文庫本になるかなぁ。。