あちこちの新聞に「奇蹟の画家」石井一男の記事が載っていた。
彼がとりあげられていた情熱大陸の回を見るのを
すっかり忘れていたのだけれど、これだけ何度も記事を目にすると、
どんな人なんだろう見てみるかとミーハー魂に火がつくやんw。
画面から受ける印象は、
関西で時々見かける
声の大きな肝っ玉母さん的な奥さんの横に静かに立っている
無口で恥ずかしがりやなタイプの初老の男性だ(どんな表現だ)。
個展を開いた時もどことなく所在なさげで、来場者からの絵についての質問にも
どう言えばいいのか言葉がみつからず苦笑いして困っていた。
小さな長屋の二階で最低限の家具と画材以外
余計な物は何も置いていない(埃すらない)部屋に質素に一人住み、
毎日ほとんど同じリズムで生活をし、
ただひたすら無心に絵を描くだけという様子が淡々と映し出されているのを見て
なんだか里の行をしているお坊さんのよう・・絵描きさんだったw
見てるうちに頭の中にOSHOタロットの「アロンネス」のカードが浮かんでくる。
独りあること(アロンネス)
ひとりでいるとき、あなたは独りではいない。ただ寂しいだけだ——。寂しさと独りあること(アロンネス)、そのあいだには途方もない違いがある。寂しいとき、あなたは誰かのことを考えている。相手がいなくて寂しいのだ。寂しさはネガティヴな状態だ。あなたは、もし誰かがここにいたらもっとよかったのに、と感じている。友人、妻、母、恋人、夫がいたらと——。誰か相手がいたらよかったのに、その相手はいない。
寂しさは他者の不在だ。独りあることは自己の現存だ。独りあることはひじょうにポジティヴだ。それは現存、あふれ出る現存なのだ。あなたはあまりにも現存に満ちあふれているので、自己の現存で全宇宙を満たすことができるし、誰かを求める必要もない。
有名な「女神」シリーズよりも、私は最後のほうに出てきた「ひとり立つ」の方が好みかも。
どことなくその絵も「アロンネス」のカードに似ている気がした。