幽霊画第二弾w
その本堂は大阪府下では最大の木造建築と言われているだけあって 確かに大きかった。
ここでは年一回8月の第4日曜日の一日だけ、客殿を「幽霊博物館」として開放し、
所蔵の幽霊画の掛け軸を公開してくれます。
ここも行きたかったのに何年もずっと行けなかったんですが、今回すんなりと。
今月はオカルト月間なのかw
やはり公式HPでは掛け軸のことは告知されていなくて、噂を聞いて知っている人か近所の人しか来ませんw
私が行ったの真昼間だったのですが、人はさほどいませんで混んでなくてよかった^^
幽霊博物館は入れ替え制で、前の人が終わるのを前のテントで少し待ってから
掛け軸の展示されている客殿の中へ。。
広間には合計12幅の掛け軸がずらーっと三方の壁に掛かっていました。
どれも気味悪く怖い。当たり前かw
中には怪談を題材にしたものもあり、番町皿屋敷のお菊さんや、累が淵の累の絵もありました。
個人的には累が淵の絵が一番怖かった、、、
例のごとくやはり撮影禁止なので、もらってきたチラシの写真をのっけておきます。
画像は菅原道真の絵なのですが、これ撮る時シャッターがなかなか降りなかったのは
私のボタンの押し方が悪かったからですか?;^^
また、掛け軸と同じ場所に「亡女の片袖」と香合も併せて展示されています。
奥羽からの巡礼者が箱根権現参拝の道中、地獄谷に差し掛かったとき、女の幽霊に呼び止められ、
旅の途中に谷に落ち命を落としたが、成仏できずに苦しい。住吉宮の神官をしている
夫に頼んで摂津の国の大念仏寺で回向をお願いするよう頼みに行ってほしいと
妻である証拠として着物の片袖と香合を手渡された。
巡礼者は摂津の国まで行き、夫を探し出し
その品を見せたところ、夫はそれが自分の妻の物であることがわかった。
夫は急いで大念佛寺に行き道和上人に回向を頼み、夜を徹して法要を行ったところ、明け方紫の雲が
立ち上り、その中に亡き妻の姿が現れ、
お陰でようやく成仏できたとお礼を言い、西の空に消えていった・・
・・・というエピソードを持つ着物の片袖です。ちょっと書こうと思ったのにいつものごとく長くなってしまったw
ちなみにこの話は上方落語や講談の題材として取り入れられています。
実物の袖はさすがにかなり色あせていますが、刺繍糸も何色も使われてて結構豪華。
さらに香合も蓋の中央に蟹の姿が精巧に刻まれていることから
持ち主は当時では裕福な家の女性だったのではないかと思われます。
一年に一度しか公開されないので、その日に近くまで来られた時は、
ご縁があったということでw大念佛寺に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
境内に咲いていたハスの花・・のつぼみ