私は怪談物でも創作であると予め宣言しているものはあまり読まないタイプなので、
元々の掲載雑誌である「幽」も立ち読み程度でちらっとしか読んだことなくて。
中には実話物も書いてあるかもしれないけれど・・食わず嫌いなのかなw
創作といえども火のないところに煙は立たないというか、日本の怪談文学の舞台となった
場所にはそれなりに何かがあるから舞台となったわけなんですね。
この本はよくある怪談本ではなくて、
泉鏡花の怪談の舞台である石川~岐阜から始まり、青森、宮城、岩手、秋田、新潟の東北がメイン
ネットでも有名な心霊スポットとはまた違ったマニアックな場所が紹介されていて、
オカルト的にも興味深く読めました。
ただ、東氏と加門氏が交互に書いているのでなんとなく読みづらかったり、途中の同行スタッフ談のペ
ージなんかが途中で新聞記事みたいなレイアウトで挿入されているなど
本の構成が凝っているのが私はかえって読みづらかったかなー・・シンプルなのが好きなもんでw
読み始める数日前からの流れもあるのですが、この本を読んでまた行ってみたい場所が
増えてしまった。。それでなくても行ってみたい場所リストが消化できていないというのに:^^
小川未明という名前で思い出すのは私が小学生~中学生の頃のこと。
配架されていた。その背表紙に書かれたタイトルに惹かれ、どんな話なのか気になっていたけれど、
惹かれる一方でタイトルを見るたびになんだかうすら怖くてしょうがない。
結局一度も赤いろうそくと人魚の本を手にとることはなく、内容も知らずそのまま記憶の底に。
で、今回この本を読んでそのことを思い出し、
そして、赤いろうそくと人魚は怪談系の話だったということを初めて知ったという;^^
ネットであらすじの検索かけたらバッドエンドの怖い話やん。。
小川未明って恐怖童話を書く作家さんだったんですね。名前だけしか知らず不勉強で orz
そして、面白かったのは小川未明のお父さんのエピソード。
この方 修験道の人で、神懸りのテクニックも持っていたという。
そして北海稲荷の導きで上杉謙信ゆかりの神社を建立し、神社の霊威は一族だけでなく、
その地域住民ごと護っていたとか。小川未明だけでなくオカな一族だったんですね。
赤いろうそくと人魚、読んでみようかな・・。
幽ブックス「ぼくらは怪談巡礼団」はメディアファクトリーから出ています。