有閑堂

オカルト好きのブログ

エリザベス・キューブラー・ロス

エリザベス・キューブラー・ロスについては医学博士で

末期医療の研究、有名な「死ぬ瞬間」という本の著者である・・くらいしか知らない。

医学、科学の世界にいる人なのに、その名前はニューエイジ系の本の中にも出てくるって

何故なんだろうか。

その人の業績、作品よりも、その人が何を思い、何を考えて人生を歩き、業績、作品を作ってきたの

かということの方に興味が向いてしまう私は、「死ぬ瞬間」よりも先に自伝を読むことにした。

三つ子の一人で超未熟児として生まれてきた生い立ち、幼少時代、医学を志し、

危険を冒してまで大戦の戦火の地域まで赴いてボランティア医療活動も積極的に行い、

多くの瀕死の患者との関わりの中から終末医療の研究が始まるところまでは、かなり

パワフルな女性だったのだなと普通に医学博士の自叙伝としてふむふむと読んでいた。


本の中盤が過ぎたあたり、ロス博士が担当した患者が彼女のワークショップで語った

臨死体験を耳にしたあたりから本の雰囲気が変わる。

ワークショップ後、安らかに亡くなった患者の霊が数日後に病院のエレベータの前で姿を現し、

ロス博士と会話をし、

メッセージを受け取ったことをきっかけに、ロス博士の霊的な資質が開花し

「死ぬ瞬間」を超えた死後の世界、スピリチュアル系にぐっと傾いていく。


そこからチャネリングができるという男性と出会い、何度もチャネリングセッションを体験したり、

(そのチャネラーはだんだん「堕ちて」行き、最後はロス博士は彼から離れざる

をえなくなるのだけれど)

モンロー研究所でヘミシンクを用いての幽体離脱、そのうちチャネラーなしで守護霊?と会話できる

ようになり、見神体験、宇宙意識体験までいく過程が書かれているあたりを読んでいると

著者が宗教家でなく科学者だということをうっかり忘れてしまうくらいだ。

もちろんそんな強烈な体験、使命を帯びた人の常で個人的な人生は

順風満帆ではなかったようだ。

科学者が霊的世界に触れることに抵抗を感じ、彼女から離れていった人も少なくなかったようだし。

それら試練をも科学者の目をもって冷静に乗り越えていく姿に

凄まじいエネルギーを感じる。


エリザベスが数多くの患者と接した経験とそれらスピリチュアル系の体験から得た中から導き出した


 
神が人間にあたえた最高の贈り物は「自由選択」。偶然はない。


 命の唯一の目的は成長すること。


 死後の生の入り口では誰もが同じ問いに直面する

   「どれほど奉仕してきたか?助けるために何をしたか?」


という言葉を 内容や言い方を変え何度も投げかけてきて

究極の学びは、無条件に愛し、愛される方法を身につけることだというところにたどり着く。

「愛」やっぱりそこなのね。

オカやスピ系好きな私は何度も目にしたり耳にするフレーズ。


そういえば、先日の美輪明宏のコンサートのタイトルも「愛」だったなぁと

ぼんやり思い出す。あんまり関係ないかw


そうかぁと理屈ではわかっているつもりですが、そこは凡人、本を閉じると忘れてしまい

実生活にでそれを活かせられないのが辛いところ、とほほ。


エリザベス・キューブラー・ロス自伝

「人生は廻る輪のように」は角川書店から出ています。