有閑堂

オカルト好きのブログ

白眼子

以前にネットの掲示板の書き込みで

山岸涼子の漫画のことが書いてあったのを見かけ、読んでみたいとなんとなくぼんやりと思った。

その時は ぼんやりと思っただけだったので、オカルト的な内容だという以外、

おおまかな内容も作品のタイトルすらはっきり憶えていないといういい加減さ・・orz

最近そのことを思い出し、読んでみたいと再び強く思ったものの、

何とか手がかりだけでもと必死に思い出そうとしてもどうしても何も出てこない。


テキトーな私はとりあえず本屋に行けばなんとかなるかなと、本屋のコミックコーナーに行ってみた。

山岸涼子の漫画は日出処の天子くらいしか読んだことなくて、あのきっちり面取りされた長方形の

吹き出しの形に違和感があってあまり手に取ることはなかったのだ(どんな理由だ)。

どうせ昔の作品だろうと文庫本で復刻された漫画のコーナーを探してみる。


最近の漫画ってぴったりフィルムで包装されていて、一ページも中身読めないのね・・

カタカナではないということだけうっすら覚えていたので漢字タイトルを取り敢えず買ってみた。


取り敢えず買ったのは「白眼子」。

戦後まもなくの北海道が舞台の盲目の霊能者の男と偶然出会った少女の話だった。

勿論フィクションなんだけれど、私利私欲の為に霊能者に群がってくる人、

家族の消息を知りたいと藁をもつかむ思いで頼ってくる人等々、そして

自分の異能におかしな自己顕示欲や金銭に関心を持たず、命を削りながら

謙虚にひたすら己の能力で陰で人の役に立とうとしながら

人間の愚かさ、愛しさを痛いほど感じる能力者・・

こういうのってあるところにはあるかもなぁ、もしかして

実在の人物だったのかもなと思わせてくれる。

いることを前提にすると、理想の霊能者のってこういう姿勢の人なんですよねぇ。

何かを引き換えに得る能力らしいので、個人的人生を考えると気の毒かなとは思うけれど・・。


また あの世には時間という概念がない(らしい)ことや、

所謂 正負の法則のことにも触れられてあってかなりオカルト寄りの作品だった。


日出処でもちらっと思ったんだけど、山岸涼子はかなりオカ好きなんだろうか。それとも

彼女自身がそっちよりの人なんかなw


「白眼子」は潮漫画文庫から出ています。



それはそうと

私が読みたかったのって、これだったんだろうか・・やっぱりわからんorz