有閑堂

オカルト好きのブログ

プチオカ風

その日の職場は多少の人の出入りはあったものの一日の大半は

私とあと先輩二人の計三人で仕事をしていた。

私の隣に座っているAさんは自称「女・大槻教授」wでオカルトは全然信じないと言う人だ。

そんな彼女達もこの職場の部屋に感じる自分達以外の誰かの気配はうすうす感じていた。

こればっかりは信じる信じないは別で感じるものは仕方がない。


この日は特に奥の方で人の気配がするのを3人とも感じていた。

彼女達が何度か言うもんだから私は何度か歩いていって確認したけど無人だった。


いつもは気配だけで終わるんだけど、この日に限ってアンチオカのAさんは

奥で新聞をめくる音がするのが聞こえないか?と私達に尋ねてきたが

私にはAさんがが言う程頻繁にはその音は聞こえなかった。

部屋の奥の墨には資料用でかなりの量の新聞が詰まれているが、なにせ古い新聞なので

いつもはそれらを読む人はいないどころが誰も気にも留めていない。

そこで資料を探すのはただ一人、かなり年配の男性Bさんただ一人だ。


Bさんは個人的に研究していることがあるとかで調べたいことがあるから

古い新聞を捨てないで欲しいと懇意にしている上司との約束で、彼が要らないという

まで捨てるわけにはいかないとか。

最近では彼がここにやってきたのは春だった。あれからもう季節は一つ二つ過ぎようとしているけど、

以来、Bさんはここには来ていない。古い新聞もかなり溜まってきている。

そういえば、Bさんは最近どうしているんだろうか、具合でも悪いのかなと皆少し気になった。


その間もAさんには新聞紙の音は頻繁に聞こえているらしいけど、きっとあれは

クーラーの風で新聞がめくれている音だと無理矢理こじつけていたが、

隣に座っている私には新聞紙の音が聞こえないのは何故なんだろうかw


そろそろ夕方になろうかという頃に、電話が鳴った。

そう、その電話の主は数ヶ月ぶりに聞くBさんの声だった。

最近足の具合が思わしくなく、なかなか足を運べないのだが忘れているわけではないので

新聞は捨てないでおいて欲しいという電話の内容だった。


なんなんだこのスムーズな話の流れと電話のタイミングはw

イヤでも もしかしてAさんが一日中聞いていた

新聞をめくる音ってもしかして・・ってとりあえず思うやんw

ずっと気になっていたんだろうか、で、想いだけが先にここに来て新聞めくってたとか・・

しっかり妄想スイッチ入りましたよw


Aさんは、そんなことあるわけないと言い張ってたけど、送風口は新聞の傍にはないし、

奥の席で新聞めくる人ってあの人しかいないんですけど・・などと

こそっと突っ込んでみる;^^

そして電話を切ったあと、奥の人の気配も新聞をめくる音もしなくなったというのは

3人とも同じだった。



まぁ しょせん偶然を利用したオカ風味のお遊びなんで

どっちでもいいんですがねw


Aさんはそういうの私は絶対信じないからといいつつ、

でも、

夜中に思い出して怖くなったらメールしてもいい?と尋ねてきた(笑)


ちなみにAさんのお家は誰もいない二階で歩く足音がトントン聞こえてくるらしい。

この家って気密性高い作りだからか、隣の家の人の歩く音も反響するのよねぇ。。

あの・・広めの庭に高い木も植わっているような一戸建ての家は

隣の家の人が家の中を歩く音がそんなにはっきり聞こえるものなんでしょうか・・・??