有閑堂

オカルト好きのブログ

Fさん その2

忘れないうちに もういっちょw

Fさんは車好きの人のようで、車絡みの体験をいくつもしているそうです。

前回と同じくこれも車がらみの体験談。


何年も前のこと。

Fさんはある中古車屋さんを見つけた。

その店の屋外に並んでいる中古車は、一見よくある中古車なのだけれど、

どれも付いている値段が異常に安い。どのくらい安いのかというと、

イマドキだったらお菓子すら買えない値段だったそうだ。

大きな事故をしたとかその他曰くつきの車ばかりを販売していたのかもしれない。

Fさんはその中の1台に目が留まった。なぜかというと、売値が10円だったからだw

10円の車ってどんなものなのだろうかと、半分好奇心もあったのかもしれない。

Fさんは、その10円の車を敢えて買ってみることにした。


納車が済み、早速一人夜のドライブに出かけることにした。

エンジンその他どこも問題なく順調に走り続けて、時刻は深夜12時丁度になった時のこと。

突然、ルームライトが激しくチカチカと点いたり消えたりを繰り返すようになった。

接触不良か?どうしたんだろうかと思いルームライトをちらっと見たついでに

Fさんはルームミラーを覗いて何気なく後ろを確認した。すると、

白い洋服を着て黒いロングヘアーという怪談でよく出てくるあまりにも典型的な女wが俯いて

後部座席に座っているのがはっきりと見えた。

しかし今は道路走行中。車をほっぽって逃げるわけにもいかないので、とりあえず布らしきものを探して

ルームミラーをぐるぐる巻きにして見えないように隠して急いで家に戻ることにした。

なるたけ速くと復路を急いでいる間、ぐるぐる巻きになったルームミラーは、ガタガタガタと

振りほどこうともがいているように小刻みにずっと動いていた。

その様子を視界の角に見ながら深夜一人運転して家までたどり着くまでの間、本当に怖かったそうだ。


もうこの車には乗ることはできないと、翌日Fさんは中古車屋に返しに行くことにした。

中古車屋の人は、事情を何も聞かずにあっさり引き取ってくれたそうだ。多分、全てわかっていたんだろう。

その人は、返金するのに今ちょうど持ち合わせがないからと100円をFさんに渡してきたのでFさんが

お釣の90円を返そうとすると、もうお釣りは取っておいてくださいと言われたそうなw