有閑堂

オカルト好きのブログ

Bohemian Rhapsody

思い立ったら吉日と早速観に行ってきましたボヘミアン・ラプソディ
クイーンのメンバーとフレディー・マーキュリーのライフ・ストーリー映画といった感じです。
ストーリーの詳細はすっ飛ばしますw

私がリアルタイムでクイーンを知っているのは後期のあたり、既にレジェンド級のスーパーバンドだったので、フレディーを中心に結成時からのバンド内の紆余曲折が描かれていて興味深かったです。
人間だもの、いろいろあるよね。

フレディ役の俳優さん、最近の俳優さんあまり知らないんだけど、観始めたときは「んー・・まぁ似てなくもないか」という感じだったんですが、クイーンがスターダムを駆け上がり、ビッグバンドになっていくに従って、自然とフレディー・マーキュリーと同化していました。ここはさすが俳優の演技の力量ですね。
あと、ブライアン・メイの役の人がほんとにそっくりで本人かと錯覚してしまうくらいで、メンバーそれぞれの人柄が伝わってくるような表現力が素晴らしく、キャスティングも良かったと思います。
フレディーの歌声は完全に口パクだったのか、俳優さん本人の部分も多少はあったのか私にはわからなかったですw

最後のほうでライブ・エイドでの伝説のパフォーマンスをほぼ再現してまして(家に帰ってYouTubeで再現度を確認しましたw)、わたくし当時高校生で、テレビでリアルタイムでライブ中継を観ていたのを思い出して懐かしかったです。
実はあまり喉の調子良くなかったなんて全く感じさせない圧巻の歌唱力です。
映画の影響だと思いますが再生回数がヤバいですねw

日付かわって
今日はフレディー・マーキュリーの命日なのね。

追記。
それはそうと
なんで今更クイーン、いやフレディをフィーチャーした映画が作られたのかってことを考えます。
没後27年(中途半端感はありますが)という節目はおおいにあるでしょうが、今年アカデミー賞作品賞をとった「シェイプ・オブ・ウォーター」と同じ印象を受けました。これも劇場まで観に行ったんですけど、「多様性」というテーマが根底に流れていて、この映画ではいわゆる色んな意味で「マジョリティー」の範疇にいる人が主な登場人物に一人も出て来ません。出てきても敵対している側だったりして、なんだかマジョリティーを逆に差別しているような雰囲気でなんかいい気がしなかったです。

フレディー・マーキュリーも映画のタイトルどおり、生まれ育ちからボヘミアン的バックグラウンドを持っていて、さらにセクシャリティにおいては曖昧ないわゆるバイセクシャルというマイノリティにあたる人なので、この映画の製作意図を考えたときに、「シェイプ・オブ・ウォーター」と同じものが作品の後ろに見え隠れするのに後味の悪さを感じたんですよね。
私個人的には多様性とかどうでもいいですし、自分とはセクシャリティが違う人を毛嫌いしたり差別する気はさららさらありませんし、身の回りに今のところ見かけないだけで(ほんとは居るかもしれんけど)、普通に人柄のいい魅力的な人だったらお友達になりたいぐらいで。

マイノリティーを利用した政治的なプロパガンダのような意図を映画の裏に深読みしてしまうのですが、うがりすぎですかね。公開日もちょうどいいタイミングやし・・なんてことを考えると本編とその裏側の妄想アナザーストーリーで2度楽しめたりw
そもそもメディアは政治的プロパガンダを目的として発明されたものだとはいえ、私のような何も考えずに純粋に映画を楽しみたい者からしたら、正直お腹いっぱいでもうええわって感じですわ。

人はもとから多様やっちゅーねん。ただ、人は自分が咲ける場所で綺麗に咲くべきだと思うだけで。
私にとっては、ここがその場所なんですけどね。綺麗かどうかは別として はっはっは。