有閑堂

オカルト好きのブログ

THE ハプスブルク展

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京都東山七条の京都国立博物館で開催されている

ハプスブルク展に駆け込みで観にいってきました。

http://www.kyohaku.go.jp/jp/tokubetsu/100106/index.html

学校の美術の教科書に載ってるような絵画が沢山展示されていまして、

美術に疎い私でも十分に堪能できましたw

以前に行った(これもまた京都でしたが)ボルゲーゼ美術館展よりは絵までの距離が近くて

ガラスで保護されてる絵も殆どなくて、真近でじっくり見れたような気がします。

が、なんせ人が多い・・その日の京都はかなり寒くて

寒空の下、朝っぱらから20分待ちました。もっと遅い時間だったら

20分待つくらいじゃ入れなかったかもしれん、、

京阪神周辺では大々的に宣伝されてて人気もあるからそんなもんですかw



いちばん最初に展示されていたのは、明治天皇から皇帝フランツヨーゼフ一世に贈られたという

画帳と蒔絵の棚。

画帳の保存状態が本当によくて、大切に保管されてきたのがよくわかります。

蒔絵ってあまり見たことなかったのですが、色使いが美しくてペンタッチが繊細ですね。

そこに描かれている庶民から貴族の暮らしもそうですが、画家の筆遣いにも

日本人の気質がよく表れていると思いました。



絵画はイタリア、スペイン、ドイツ、フランドル・オランダと部屋が分かれていまして、

これだけの国の絵を1度に観られる絵画展はあまり行ったことがないので

それぞれの国の絵画の特徴が見比べられて興味深かったです。

イタリアもいいですが、こうやって見比べると

個人的にはスペインの光と影のメリハリ効いた感じが好きかなぁ。

あ、あと、エル・グレコの絵画って劇画チックなのを再確認w

ムリーリョの「悪魔を奈落に突き落とす大天使ミカエル」を見ていた私の前の老夫婦が

「こんな優しい顔して強いなんて見えないねぇ・・」と言うたはりました、確かに。。

いや、これ、画家の脳内イメージ画ですからw



お国柄、宗教の教義、特色で姿形はそれぞれ違うけれど、ミカエルは

元は不動明王と同じエネルギーだという話を以前読んだことあったんですが、どうなんだろうかw

確かに両方右手に大きな剣を持ってて、性質的に いかついイメージが。。

あ、オカ与太話で脱線してしまったw



フランドル・オランダの部屋のルーベンスを見ながら、フランダースの犬のネロを思い出して

しみじみしてしまった・・脳内がフィクションとノンフィクションのごった煮になってるぞ;^^

このコーナーでは「ハム・オウムガイのカップシャンパングラス、銀のデカンタのある静物」って

長ったらしい名前の静物画のシルクの敷物の描写が3Dみたいに飛び出て見えて圧巻ですw



迫力あったのは、意外にもエリザベートの肖像です。

これもっと小さいと思っていたのに結構サイズが大きくて、目測ですが縦2メートルはあったかも。

あちこちでよく見る絵ですが、実物見てもほんとに綺麗としか言葉が思いつきません。

ドレスのチュール?の描き方がロマンティックで美しかったです。

やはり女性に人気があるようで、出口のショップではシシィグッズがいっぱい売ってて

女性が群がっておりました。私もそのうちの一人なんだけどさ ははは。

博物館を出たところの庭にも

ここで一緒に写真撮ってね♪と バックシャン(って死語ですかい)が佇んでいましたw



絵画以外では、甲冑や宝飾品も展示されていまして、

石にちょっぴり興味ある者としましては、一枚もののシトリンやスモーキークオーツを刳り貫いて

彫刻が施された花瓶、そして、これまた一枚もののラピスラズリで作られた杯に目を奪われました。

あんな大きさの一枚もののやつ見たことないわー お金持ちは大雑把でいいなw



で、展示されている美術品は勿論素晴しかったのですが、展示されている部屋の

天井や壁の端々に見えるこの博物館自体の内部の装飾も素敵です。

こういうの好きなのw



博物館の正面には先ほどのミカエルの肖像がありました。

エリザベートやマリアテレジアの肖像でないところが今の

スピリチュアル系のブームを物語ってるのかもなと余計な深読みしながらも

我ながらちょっと苦笑いw




写真撮ると気をつけてるつもりでも どうしても斜めに傾いてて微妙に気持ちわるい orz