有閑堂

オカルト好きのブログ

Zさん その1

このブログを読んでいただいている男性の仮称Zさんから

不可思議な体験を綴ったメールをいただいたので、

Zさんの了解を得てここに紹介させてもらうことにしました。

少し長くなるので何回かに分けてアップします。



まずは、私事ですが当時は三十路後半独身であり、

恋愛からは十年ほど縁の無い生活をしておりました。

周りの友人なんかも 結婚して子供もおり、羨ましく思う反面、年齢的に少し諦めが入っている折りに

彼女が出来ました。

彼女は私の勤め先の入ってるビルの

別のフロアの会社の事務員兼経理みたいな事もしている方で

良家の御嬢さんで気の強い感じの女性でした。

知り合った当初から何かしら感じるものがあり(お付き合いしてる時は、巧く表現出来なかった)

お付き合いに至るまでにそう時間はかかりませんでした。

その彼女ですが、今思えば念が強いというのでしょうか?

お付き合いを始めてからかなり息苦しいと言うのか?肩がこるっていうのか、

一人でいる時もなんか息苦しい感じがして何か変な感じがしてました。


当然お互いに良い年なんでそれなりに考えてのお付き合いだったのですが、

良くできた偶然やら、それと同じ位想定外の事態があり色々不自然でした。

私は私電を利用しての通勤、彼女は地下鉄とJRの乗り継ぎで通勤なんですが、

知り合って間もないある時、

社内の御不幸亊の帰り適当に乗った地下鉄を降りようとしたら、ホームの同じ扉の前に彼女が立ってたり、

彼女の昔の勤務先の前を何度か通ったとき、彼女の姿も見かけたりといった偶然が

数えたらキリが無いくらい多々ありました。

なのにそれに反する様に彼女絡みになると決まって非常事態で

予定通りにならない亊がよく起こりました。例えば、

職場の有志だけの仕事納めの簡単な飲み会があり、そこに彼女を連れて行こうかと考えていたら

その日が彼女の会社の忘年会と重なってしまい、では後で落ち合おうという事にしたのに

参加した一人が悪酔いして私にひどく絡んできて

結局、彼女との約束に間に合わなかったとか、

彼女と会う約束した時間直前の仕事はかなりの確率でトラブルが発生するなどで巧くいかなかったりと、

まるで何かが別れさせようとしてるのかと思ったほどです。


ある大きな現場の仕事があったとき、私と先輩の二人でやる段取りだったのですが、

初日に先輩が急に鬱になったとかで連絡がつかず、二人分の仕事を一人でこなす羽目に。

一人でこなしているうちに私自身潰れそうになり、

彼女への対応もおざなりになっていったのでそれを彼女がヒステリックに怒るのを苦痛に感じ、

とうとう私の方から

彼女から逃げる形で避ける様に別れました。

私が覚悟の無い至らないダメな男だった訳です。



続きます