最近ブックオフに行くと、全く違う本を探しているのに
ふと目に行く棚の本の背表紙に「安岡正篤」の名前がやたら目に付く。
この人が誰なのかというのは細木数子との関係と占いの人・・くらいしか知らなかった。
ブックオフにいっぱい出てるということは、時代にそぐわないから売りに出されてるんやな・・
と内心苦笑いしながら、それでもこんなに目に入るんなら どれどれと手に取ってみた。
昭和の政治経済界の人と深い繋がりがあった思想家?のようだ。けど、政治経済歴史の世界って
全く詳しくないので、評伝なんかだと読めそうにないわ、、
それでもちょっと気になるので簡単そうな本をちょっと選んで読んでみると、
・・この人いい事いうなw
難しいことはわからないけど、ツボかも~(軽っっ)
それから何冊かちょっと読んでみた。
なるほどと思う言葉は覚えられないほど沢山あるので(おひおひ)、全て書けませんが。
人間の「究極の魅力」とは何かについて
それがなくなると人間でなくなる「徳」のことで、
その徳とは何かというのは
「人を愛する、人を大切にする、人を助けてあげる、恩を感じる、恥を知る、正直、忍耐、勇気、
といったことが人間の本質であり、人間にとってもっとも大事なことである。」
と述べています。ごもっとも。当たり前の事ですが、耳も胸も痛い。
さらに、下品な人というのを、
「利だけでしか動かない、それ以外に行動の基準を持たない」人のことだの言っております。
・・・。
書いてることは道徳とか修身の世界なのですが、こんな殺伐とした時代だからか
読んでてとっても気持ちいいです。いや、イタ気持ちいいというべきかw
時代はすっかり変わっているのに、言わんとしていることがビシビシ伝わるって何なんでしょうか。
もしかして人間って大昔から中身は全然進歩してないってことですかい。
この人関連の本はビジネス書の棚に沢山あったし、これホントは
ビジネスマン向けの読み物なんかもしれんね。
私は企業の社長さん、とくに食を扱う会社の社長さんと政治家の方には読んでいただきたいと
主婦の立場からは強く思いました。
安岡正篤つながりで、占いが好きだったら易経までいくといいみたいですが、読みこなせるのかどうか
自信が・・「必ずできると思って努力しろ」と安岡氏は言うてはりますが(苦笑)
いろいろネットでこの人のことを調べると、最晩年はちょっとミソがついてしまった感はありますが、
人間だもの;^^
今、国を動かす立場の人達に真っ当なアドバイスできる人が
出てこない、居なさそうなのは本当に残念だし
それらに耳を貸し理解できる人が国の中枢に居なさそうなのはもっと残念です。