有閑堂

オカルト好きのブログ

江原@心の処方箋スペシャル その3

2人目の相談者は48歳の主婦で、

20年前に結婚し長男をもうけ、長男が6歳になった頃に二男をもうけたが

二男の世話に忙しくなり、あまり長男に目が届かなくなってしまった。

長男の寂しさから来る心のひずみは年々大きくなり、小学校の頃には学校に行かなくなり、

高学年でタバコを手にするように。中学生になると殆ど学校には行かず、

夜遊びするようになった。

父親は出張が多くあまり家にはおらずあまり注意もできず、長男の行動はエスカレートしていった。

中3の時には傷害事件を起こし保護観察処分を受け、さらに無免許運転で再び保護観察処分を受けた。

しかし、不良行為を繰り返すがきちんと家には帰ってきていた。

中3になった頃、長男から前向きに更正したいと申し出に、信州の実家に預け夜間学校に通わせた

ものの、違う環境に慣れなかったせいか一週間で家に戻ってきて、部屋に引きこもり酒に溺れるように

なった。酔って暴力的になることのしばしばで、引ったくりで少年院に。少年院から戻ると

酒に溺れてリストカットもするようになってしまった。いつしか相談者はそんな我が子に死んで

くれたらいいのにと思うようになった。一昨年には酒に酔った上、傷害事件を起こし二度目の少年院に

入った長男は来年早々少年院から長男は戻ってくる。

戻ってきたらまた息子は非行を繰り返すかもしれないと思うとどうのように向き合えばいいのか

わからない。どうすればよいのか?

・・という相談内容だった。


江原が長男を霊視すると、

長男は今まで両親を持っていな孤児と同じ心の状態。

相談者は、今まで長男を面倒くさいなとかいつもどうしてこの子に振り回されるんだろうか、

なんで警察に呼び出されるんだろう。世間の厳しい目も向けられて私はとても可哀想だという

思いのほうが強いのではないか。夫も同じで世間体ばかり気にして面倒臭いことになると

知らん振りする。そして、夫婦の絆がなくて仮面夫婦の状態で、この家を何度も嫌になっていたことも

長男はきちんと感じ取っている。子供は親が口に出さなくても思っただけでしっかり伝わっている。

子供の事を今も疎ましく思っていないかという質問に、

相談者が模範解答的な綺麗な言葉で返答しようとするので、ここに答えを求めてきているんだから

高みから言おうとしないで自分の気持ちをはっきり正直に言ってくれ。

素直ないい子だと長男のことをさっき言っていたが、そんなことは思ってない。

疎ましく思っているし、正直帰ってきて欲しくないと思っている。だって怖いんだから。

物事を乗り越えるには等身大の自分自身としっかり見つけることから始めないといけない、

絵空事ばかり並べていても解決にならないと江原は強く詰め寄る。


怖いのは長男の行為だけで、その元を見ないといけない。

息子の行為はすべて表現。今まで一つも受け入れられてこなかった。

どうしてこんなに厳しく言うかというと、この子はこのままだと本当にメチャクチャになってしまう。

帰って来ても繰り返す。今はまだ未成年ということで許されている部分もあるが、

このままではこの先大きなことをしてしまう。でも、それは両親のせい。

夫婦で子供のことを受けとめて一緒に死ぬくらいの覚悟でお互いに葛藤していかなればいけない。

子供と刺し違えてもいいという気迫でもって当たらなければいけない。


長男は問題を起こしながらもしょっちゅう家に帰ってくるのは、

自分をわかってもらいたいからに決まっている。わかってもらいたいから。

長男の心の中で親になってくれ自分をわかってくれというのがあるから帰ってくるのが

わからないのか?と江原は今までに無い強い語気で相談者に問いかけるが、相談者は

(怖いのが先にたってしまって)理解できてないと答えた。

江原は、長男が本当に可哀想。これから先犯罪者にしたくない。せめてしなければいけないことは

自分達の否を認めてまず長男に謝ること。子供だからといって悪かったことは謝らなければいけない。

その上で必死に長男と向き合えるかどうかが大切。


そして長男には少し霊的なこともからんでいて酒に未練のある霊に憑依されている。

お酒を飲むと人格が変わるのは憑依のせいだが、それは霊のせいではなく、

霊を呼び寄せてしまう長男の心が原因。寂しさからお酒に走りそこから憑依される。

江原から視ると世の中には憑依という現象は確かにあるが、霊が悪いのではなく、憑かれる

側の心の問題だ。だからこれを踏まえてこの長男の場合は二通りの方法を同時に行っていく必要がある。


酒乱で困っている人が身内にいる場合、本人に見えないところにお酒を瓶ごと置き、

そんなにお酒に未練があるならこれを飲め。しかしこれが最後だと

今後は息子には憑いてくれるなと憑いている霊に対して言う。

そしてそれ以外の家にあるお酒を全て捨てて家にお酒を置かないようにする。

これは魔法ではなく、あくまで形。だがこれをやった上で、

長男と向き合って更正できるように対処していかなければならない。


怖いけれど何とか対処しなければいけないという気持ちはあるのか?あなたの話を聞いていると

他人事のように聞こえてしょうがない。他人でするらこういう人が友達にでもいたら

何とか助けたいと思うのに。

魔法はない。努力して積み上げていくしかない。

誰がやらなければいけないのか?あなた達夫婦しかいないのに気迫がまったく感じられない。

親は自分の身を削らないと子供は育たない。自分を捨てなければいけない。

自分は自分で温存しておいて子供を育てようとするバカ親は世の中に多いけれど、自分を削いで

子供を育てる、子供の中に自分が宿る、だから子供を信じられる。

子供を信じられないのは子供の中に自分が宿っていないからではないのか。

反省してほしい。と 江原はとても強い口調で相談者に言い、そこでコーナーは終わったけれど、

番組が終わってからもカウンセリングは続いているんだろうな・・。


2ケースとも深刻でこんな自分ごときが感想を述べるのが難しい(苦笑)。特に2つめの相談は

子供を持っている以上、全くの他人事ではないと思う。身を削って子供を育てていますか?と

なると・・・返答に困ってしまう。


番組のエンディングでは占いに依存してしまう人についてどう思うか?という司会の質問に

占いをしたところで何も変わらない。趣味娯楽として楽しむ分にはいいが、大切なのは

生き方。原因があるから結果があるだけ。毎日の暮らしの中で常にいい種を蒔くように意識していれば

必ずいい結果として返って来るということだけわかって欲しい。

私は人生匍匐前進と思っていますから・・と江原。


番組の最後に、司会アナウンサーから

この心の処方箋のコーナーは今日で最終回ですという言葉が サラッとさり気なく出た。

え、、終わりなん?司会者アッサリ言い過ぎw


・・ということで、心の処方箋はいきなり最終回だった。

一般のカウンセリングは行っていないらしいので、このコーナーは江原が一般の人を霊視して

アドバイスするとどうなるのかが垣間見えてオーラの泉とはまた違う楽しさがあっただけに

とても残念。

もっと前はTV東京系の「えぐら開運堂」で一般人のカウンセリングやってたけど、

比較的若い女性限定でこれも面白かったけど心の処方箋とはまた違った趣旨だったような気がする。

またどこかの局で処方箋みたいなのやってくれないかなぁ。