こんな真冬にするのもなんですが、去年のある夏の日の話を。
道を歩いていたら、自分の前方にイマドキあまり見かけない淡いピンクの
ミニのレースっぽいワンピースに髪がセミロングくらいでゆるーくカールしてある女の人が
日差しが強いのに手にたたんだパラソルを持ったままユラユラと私の前方を歩いていた。
履いていた靴は何故か白いスニーカーで踵を踏んでいる。
可愛い洋服着てるけど、全体的に服のバランスがあまりよろしくないなぁと思っていたところ、
歩いていた歩道の真横に建っていた民家の壁に向かって足をかなり上に上げて
靴底を擦り付けたか壁を蹴ったようなガンガンと突然足をぶつけ始めた。
なんだぁ~?と思い、どんな人なのか後ろから追い抜いて振り向きざまに顔を見てやろうと
その女性の真横をすり抜けてその人を早歩きで追い抜いた。
追い抜いた瞬間は顔の横にかかっていた白髪が少し混じった茶髪しか見えなかったので、
5メートルほど離れた距離まで追い抜いた時点で振り返ったら、その女性は忽然と姿が消えていた。
横道にそれたのかとも思い、ちょっと戻って横道を覗いてみたけど、横道には誰もいなかった。
あのゆらゆら歩いてる速度ではそんなにすばやく角を曲がることができるのか?
などとあれこれ思いながら目的地に着いた。
あれは一体なんだったんだろうか・・というか、足をあんな風に上にあげて
よそさまの建物の壁を意味無く(意味あったのかもしれないけど)
ガシガシ蹴っていたのが妙すぎるw
顔がわからなかったのが残念。
忽然と姿が消えてしまったので現実の人かどうかすらわからないけど、
現実の人だったにしてもある意味コワかった。