有閑堂

オカルト好きのブログ

オーラの泉 いしだ壱成の回

今回のゲストはいしだ壱成

この人の姿をブラウン管で久しぶりに見た気がする。

石田純一を父に持つが、学生結婚をした両親はいしだが物心つくかつかない頃に離婚した。

父親が誰なのか知らないまま「ヒッピーの継承者」といしだが評する母親といしだは

一時期は屋久島での完全自給自足の生活をしたりと

転々と住む場所を変える根無し草のような生活を送る。

独り暮らしをしはじめてからもすぐ引越ししてしまうらしく、子供の頃から今までで

通算51回引越しを繰り返したと言っていた。すごい。


学校で父親がいないことを尋ねられたりした時は寂しく感じたこともあったが、

その時々の母親の恋人が父親的存在だったので、できるだけ実の父親のことは切り離して

考えていたといしだは言っていた。

TVに出ていた石田純一を父親だと何気なく母親が口に出したことで

初めて自分の父緒が誰か知ったらしい。その時はうそ・・と思ったと言っていた。

たまたま伯母のコンサートに招待され、そこで石田純一と再会した。

再会したときは一言も言葉ないまま ただ抱き合ったらしい。

石田純一はまだ幼い子供だった息子と離れてしまったが、再会したとき

一目見て息子だとわかったとビデオインタビューで答えていた。やっぱり親子なんだね。


そこから石田との交流が始まり、石田純一のディナーショーを観にいったときにスカウトされ

いしだは1992年芸能界へ。いしだの人生がここでまたがらっと変わる。

その2年後に美輪に抜擢され「毛皮のマリー」に出演し俳優としての才能を認められる。

美輪は当時のいしだを見たとき「大化けすると思った」と言う。

そんな順風満帆な俳優人生のスタートだったが、その後、プライベートで結婚、離婚を経

験したりバンドを組んで俳優活動のほかに音楽活動も並行して行ったりしていたが、

薬物での不祥事が原因で2001年芸能活動を休止する。

その時、いしだは江原に個人的に相談をしていたようだ。


そして恋人の河合千春と出会い一緒に暮らし始める。いしだは河合は心に深い孤独を抱えており、

ある一線を越えようとする人を拒絶するところがあった。美輪は

「あなたと似てるわね」。

河合の口から出る言葉にもネガティブな内容が多かったので

そのうち病気になってしまうんではないかと思ったくらいだったらしい。

そんな時、河合ががんを患っていることがわかったが

その時いしだはある程度予感があったので

感情的にうろたえることなく冷静に現実的な対処をすることができたといっていった。

今は病巣を切除でき、油断はできないものの落ち着いている。

・・と、
いしだの生い立ちから現在に至るまでの話の間、

江原は難しい顔を時折してまったく一言も口を開かなかった。

そして後半になってようやく江原が口を開いて話したことは、

江原はいしだとは10年くらい会っていなかったが、今でも忘れることのできない人だということ。

その理由は、

いしだが 江原の個人カウンセリングの限界を

痛感し、個人カウンセリングを休止するきっかけとなったクライアントだったから。


個人カウンセリングをしても、その言葉がクライアントの心に本当に届き、自分で行動

を改めようとしなければ何の意味もなさない。

相談事も恋愛やお金にまつわる私利私欲の内容が多いのにも辟易していた江原は

個人レベルではなく、多くの人に共通することを広く伝えるほうが先なのではないかと

思いたち、そこからTVやその他メディアに露出することに専念しようと思ったという。

そりゃ よく当たると評判聞いてやってくるんだから、

我欲むき出しだろうし、来る人くる人そんな風だとかなりうんざりするだろうなぁ。。

いしだは全然聞いてくれなかったということか。


普通に友達に相談もちかけられた時、一所懸命考えてそれなりにアドバイスらしきことを

言っても全然聞いてくれなかったりするときあるものね。

実はアドバイスはいらなくて、ただ愚痴を聞いて欲しいだけのこと多いのに

それ気づかずにバカ正直に答える自分が浅かったというか青かった、、

あ、話が脱線w


こんな友達どうしの愚痴り大会じゃなくて

いしだくんの場合は江原に相談に行ったときは真剣に聞こうとしたんだろうけど、

どうも彼は納得しなかったら聞く耳もたないらしい、自分でも頑固だと言ってたし。

いしだの両親ともに浮世離れした自由奔放な生き方をしてきた。

そんな環境で育ったのだから自由奔放な生き方になってしまいがちだが、

生活の糧を得て生きていくには才能だけでは食べていけない。一定の現実社会のルールと

いうものを守っていかなければならない。と美輪が諭す。

江原は自分も早くに両親を亡くして家庭で社会性を学べなかったこともあり

気持ちはわかるようだったが、

特殊な家庭環境が社会のルールを学びづらい環境だったというのを

言い訳にしてはいけないと穏やかだけれど厳しい言葉を続ける。

今、いしだは岐路に立っている。これから地に足つけた生き方をする決意があるかないか

で今後の俳優人生を左右する。どちらを選ぶか それを今自分で決めてほしい。

ここで軌道修正しなければ、また今までのことの繰り返すだけの人生になってしまう。


いしだは俳優として地に足つける人生を選びたいというと最後のアドバイスを伝えた。

いしだの傍で甘い言葉をかけ誘う人間の言葉はいしだに対して

愛があってのことかどうか判断するべき。

愛があるから苦言もいう。苦言をいう人がいしだのことを本当に愛する人だと

気づくことだ。

そして本当に愛があればたとえどんなに長い時間ずっと会っていなくても

その人のことを変わらず想っているということに気づけば絶対孤独には陥らない。

そして美輪は

若くして成功する人が陥りやすい罠で、上手くいっている時にこそ周りの人に対して

感謝と謙虚であることを忘れてはいけないと言葉を贈った。


いしだは美輪と江原の言葉に時々何かを思い出しながらか

小刻みに震えて涙ぐんだりしながら、すがるような目でじっと聞いていて

最後はありがとうございましたと深々と頭を下げていた。


撮影が終わった直後、江原は立ち上がっていしだのところへ歩み寄り

やさしく抱きしめていしだの耳元で何か温かい励ましらしき言葉をかけていた。

それを聞きながらいしだは涙を流していた。


かなり波乱万丈な人生を歩んできた人だったいしだ壱成

彼の人生の不安定さから

ある意味親の奔放な生き方の犠牲になったという言い方は言いすぎですかね。。

母親を大好きだといってたから犠牲なんて思ってないだろうしちと違うかな、失礼。

家庭環境は子供のその後の人生に大きい影響を及ぼすんだなと感じさせる回だった。

あ、、家庭環境のせいにしてはいけないって言ってたな(苦笑)


子供それぞれ持ち合わせた気質と周囲の環境の微妙な要素のからみあいで

人生に対しての向き合い方が違うのかもしれない。


言ってる自分も褒められた親じゃないので、

家庭環境の部分は戒めとして聞いておこう。。


いしだ壱成はこれからが勝負みたいだから、

これからどう大化けするか楽しみな俳優さんだ。